Google Workspace(旧Gsuite)無償サービス終了への対応

およそ15年に渡って使わせていただいた、Googleさんのサービス、Google Workspace(旧Gsuite)が無償化終了との一報が入り、前々から考えていたサービス移行に踏み切りました。

便利すぎるサービス

便利すぎるGoogle Workspaceですが、特に弊社で恩恵を受けていたのが、独自ドメインを扱えることです。企業の使用するメールサーバーとしてはとても優秀で、Gmailのフィルタリングを迂回させて使用される方もいらっしゃるくらいのものであったと思います。

加えて、このドメイン内で使用していた以下のサービス

  • メール
  • カレンダー
  • tasks
  • 連絡先
  • ドライブ
においては、とてもシームレスに使え、かつ無償で使用できていたため、企業活動を大いに支援してくれていました。

課題になっていたこと

とは言え課題もありました。

  1. 容量の制限(15GB)
  2. プライバシー情報の収集
  3. サービス依存(有償化時に問題)
  4. サポート対応(無償のため)

特に2番は昨今でも取り上げられることもおおく、弊社でも議論になっていました。3番もここ数年Googleさんの動きから感じていたところがありました。

少しずつ準備

上記3番の理由で、1年ほど前から少しずつサービスを移行してきていました。

  1. ドライブ
  2. カレンダー
  3. tasks
  4. 連絡先

徐々に順番に移行していたのですが、一番やっかいなのはメールでした。有償(サブスクリプション)の他サービス以外の選択肢として、レンタルサーバーもありましたが、上記サービスとの連携や容量やIMAP、セキュリティの問題を加味して躊躇していましたが、上記サービスとの連携も視野に自社でサーバーを立てることにしました。

Synologyとの出会い

台湾の企業でSynologyという会社があり、NAS(小規模のファイルサーバーのようなもの)の販売を、ここ数年企業ターゲットに(最初は個人でした)力を入れ始めました。このNASがパワフルで、Googleで使用してきたサービスをほぼ網羅しています。

弊社でもここ数年、ファイルサーバーを納品することを目的に提供してきたのですが、Synologyがサーバーに用意しているアプリに注目し活用してきたお陰で、今回の移行に踏み切れました。

オンプレミスとクラウド

どちらが良いかは人それぞれですし、長短どちらもありますが、この両方を兼ね備えたように使えるのがSynologyのNASです。

 

本記事ではサービスの詳細紹介は伏せますが、弊社の企業活動の以下をNASが支えています。

  • ウェブサイト
  • メール
  • カレンダー
  • リマインダー(tasks)
  • ドライブ(ファイルサーバー)
  • パスワードマネージャー
  • ビジネスチャット
  • ノート(Evernote)
  • 動画サーバー
  • リモート環境(VPN等)
難しいイメージのある上記の構築ですが、Synologyがとても導入しやすく設計してくれています。

零細、中小企業の応援

まだ日本では使用している企業も少なく、ノウハウも英語サイトがほとんどですが、それなりに勉強しながらノウハウを蓄え、移行することができました。

できる範囲でノウハウを公開し、弊社のテーマの1つである、零細、中小企業の応援をしていきたいと思っています。

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