Googleさんが2022年5月から、Google Workspaceを有料化するという発表があったため、弊社では一足早くメールサーバーを自前で立てることにしました。
レンタルサーバーで何とかするという選択肢もあったのですが、Gmailがあまりに便利だったもので、同じような機能で使うために、Synologyのサーバーで構築することにしました。
Synology MailPlus
Synologyのメールサーバーは、Synology MailPlusというサーバーサイドのアプリがあり、割と簡単に構築できるためお勧めです。構築のやり方等はここでは紹介しませんが、今回少し苦戦した部分を紹介したいと思います。
Gmailに勝るとも劣らない機能
上記のようなインターフェイスでGmailと同じように、IMAPで使用できます。iOSやAndroidの専用アプリも用意されていたり、サードパーティーのメーラーでも簡単に設定できるので使いやすいです。
メール本文が改行されない
ブラウザのアプリ、スマホのアプリ(iOS、Android)共に、メールの本文が改行されないという問題が発生しました。サードパーティーのメーラーだと同問題は発生しないので、サーバーアプリのSynology MailPlus Server側の問題であるとあたりをつけて調べていくと原因がわかりました。
セキュリティ設定の問題
セキュリティ設定を行う際に、以下のような設定の足らないところを補ってくれる機能があります。
サーバー管理 > サーバーリスト > 設定の確認
1箇所気になりますよね。HTMLを書式のみ文書に変換 不適切なコンテンツを持つスパムを受信したり、「見たりする場合があります」と出てくるため、以下の設定を行うのですが、これがハマりポイントでした。
コンテンツスキャンの設定
セキュリティ > コンテンツスキャンの
HTMLを書式のみ文書を変換にチェックを入れると、先ほどのエラーが出ないため、設定していたのですが、これが原因でした。表現的に、受信メールのみを指す設定かと思いましたが、送信時にも反映される仕様のようです。
これでブラウザアプリ、スマホアプリ共に本文が改行されるようになりました。
結構検索しても、同症状についての記事を見つけることができなかったので、設定で行き詰まった方の一助になればと思います。