いつも記事を読んで下さり、ありがとうございます!
sMart Info株式会社の近藤一正です!
広島市役所
今日は、青少年支援メンター制度を行なっている、広島市役所へ行ってまいりましたので、そのことについて書かせていただきます。
そもそも、「青少年支援メンター制度」ってなに??
と思われる方も多いと思います。詳しくは、広島市役所の青少年支援メンター制度のページを見ていただくとして、ここでは僕の伝えたいことをお話します。
メンタリングプログラム
広島市が行なっている青少年支援メンター制度の起源は、アメリカが行なっているメンタリングプログラムです。
アメリカの犯罪がとても多いのはご存知のことと思います。
アメリカは犯罪を減らすべく、青少年の犯罪から減らそうと考えたわけですね。
そこで、なぜ青少年の犯罪が多いのかをアメリカは調べました。
犯罪に手を染める青少年は、1人親家庭や育児放棄の家庭に多いことが分かったんです。
こういった家庭の子どもは、親と関わる時間がほとんど無いため、犯罪に関係する大人と関わるきっかけが増えるんですね。
そのため、子どもはそういった大人を見本手本として犯罪に手を染めていくというわけなんです。
ボランティアを通じて
であれば、子どもたちの関わる大人の環境を変えようと動き出したのが、メンタリングプログラムなんですね。
子どもに関わる第3者の大人をボランティアで募り、子どもの自立への支援を始めたというわけです。
メンターとメンティ
ボランティアの大人たちはメンターと呼び、子どもをメンティと呼びます。
1人のメンティに1人のメンターが寄り添い、最低1年間(52週)週に1度関わります。
映画を観たり、サイクリングしたり、食事したり、職場を案内したりと関わって信頼関係を築き、子どもの自立性を導く支援をしていきます。
良き相談相手となっていくわけですね。
増加していくメンター
そんな活動を2002年のブッシュ大統領時代から、毎年1月をナショナルメンタリング月間として、国をあげてメンターを増やす活動をしています。
今では300万人のメンターが存在し、当時子どもだった人は、ほぼメンターとなって、次世代の子どもたちを支援しています。
そのアメリカの活動を日本でも始めようと、日本で最初にチャレンジしたのが、広島市というわけです。
日本初の市役所の試み
2003年当時、広島市長だった、秋葉忠利さんが20年間アメリカに住んで感じていた、メンタリングの素晴らしさを広島市から始めようと動き出されたわけです。
これが青少年支援メンター制度です。
日本においても、核家族化による社会の流れと、1人親家庭、育児放棄問題はクローズアップされます。
心の孤立化が生まれて、自殺の問題、いじめの問題は未だ跡を絶ちません。
メンタリングチェーン
この青少年支援メンター制度を広島市は12年間(2016年7月現在)続けています。
継続は力なりですね。現在では、427名のメンターが存在し、現在までに179組のメンター、メンティが関わり、既に3人のメンタリングチェーンが誕生しています。
メンタリングチェーンというのは、メンティが大人になって、メンターのボランティアを始めることを言います。
不登校からの脱出
そのメンターの1人がインタビューを受けた映像を観せていただきました。
当時引きこもり不登校だったその少年は、メンターと出逢い、関わる中で自信を持ち始め、友達が全くいなかったところから、友達を作り始め、不登校から脱しました。
「僕のメンターも、不登校だったそうです。メンターと関わり、メンターのお陰で僕は勇気をもらいました。」
と語ります。
自信を持てない子供たち
孤独や惨めに感じる境遇の子どもたちは自信をもてません。
だから、人との関わり方も分からず、いじめられるきっかけや、不登校へとなっていくケースも増えます。
1人だけで抱えきれない場合は命を絶つ子どもも出てくるかもしれません。
勇気を与えてくれるメンターがいることで、子どもたちは将来への希望を見出します。
メンターを増やす活動
そんな活動をここ名古屋、愛知県でも行っていきたいと考え、広島市へ見学に行き、問題点課題点、どうそれを乗り越え、どのように運営されているのかを、12年間担当者として携わった山下さんに伺いにいったわけです!
市の情報なのであまり多くは語れませんが、とても熱い方で感銘を受けました。
1回の訪問ではまだまだわからないことも多いですので、これからまた広島市に訪れることになると思います。
その際は、山下さん、お世話になります!!
よーし!名古屋でもメンターを増やしていくぞ!!
とても長文にも関わらず、最後まで読んで下さり、ありがとうございます!!