台南へ・・・3日目!飛虎将軍廟へ!

社員旅行 in 台南もいよいよ大詰めです。
今回のメインと言っても過言ではない、
「飛虎将軍廟(ひこしょうぐんびょう)」へ参拝に行ってきました!
 
 
そもそも今回の旅行先を決めた理由は、
あるエピソードを聞いて心が震えたからです。
 
今から50年ほど前、当時日本の占領下にあった台湾へ、
アメリカが攻撃を仕掛けてきた時でした。
1人の兵曹長が零戦に乗り込み、米軍機と戦ったそうです。
 
 
アメリカ軍40機、日本軍30機だった空中戦は、
案の定苦戦し、被弾したその兵曹長の零戦は、
尾翼から火を吹いて、黒煙をあげながら高度をどんどん落としていきました。
 
 
墜落する前に脱出し、パラシュートでやり過ごせば助かる。
そう思った彼の眼前には、何百戸もの家屋が広がる台南の集落があったのです。
当時の家屋は竹などで造られたものが大半を占めたため、
このまま集落に落ちては大惨事になることは容易に想像できました。
 
 
墜落を防ぐ為に彼は操縦桿を握りしめ、
最後まで諦めず集落をかわしたのです。
 
 
ようやくその後脱出を試みたのですが、
追撃してきたアメリカ軍の戦闘機にパラシュートを狙われ、
そのまま落下し、地面に身体を叩き付けられました。
 
 
その一部始終を見ていた村人は、彼が落下したと思われる地点へ走り、
駆け寄りましたが、既に息絶えた後でした。
 
 
彼が履いていた戦闘靴には、
「杉浦」と書かれていたそうです。
 
 
この光景を見ていた村人たちは、
「機体が集落に落ちるの避けようとして、彼は逃げ遅れた。」
「彼は我々の村を守ったのだ。」
と彼を讃え、杉浦さんを弔う祠と像を祭り、現在もその姿を残しています。
 
 
 
これこそが今回訪れた、
「飛虎将軍廟」なんです。
 
 
50年経った今でも、台南の人たちがこの廟を守っています。
毎朝、「君が代」、
毎夕、「海ゆかば」を流し、
杉浦さんが大好きだった「煙草」を線香に見立て、
台南を守ってくれた、
 
「感謝の意を忘れない心」
 
が受け継がれています。
 
 
台湾の神様として祭られている、杉浦さん。
同じ日本人として、こんな話聞いてジッとしていられます?
ということで、今回台南へ足を運び、杉浦さんに会ってきました。
とは言っても亡くなられて50年ほど経っていますが・・・
 
 
台湾というと、ほとんどの日本人は「台北(たいぺい)」へ向かいます。
かくいう僕も例外ではありませんでした。
しかし、台南には忘れ去られた日本の大事なものがあるように思います。
 
 
今回、台南の人々に触れ合うことで色々なことを感じることができましたが、
もっとも印象的なのは、台南の人たちがとても、
「温かい」
ということです。
 
 
事前に台南の人たちは日本語を話せる人が沢山いる。
と聞いていましたが、実際行ってみると、
まあ、びっくりするくらい日本語が通じません・・・たまたまなのか?
と思うくらい、話せる人に会いません!
 
 
でも、どの店に行っても、どんな施設に行っても、
そこを去る僕らの後ろから、
 
「ありがとう!」
 
って声をかけてくれるんです!
 
 
「なんで日本人ってわかったん!?」
ってビックリするくらいです。
ほぼ100%の確立で言ってくれます。
何も買っていないコンビニをあとにする時でさえ、
 
「ありがとう!」
 
って声をかけてくれます。
それくらい、台南の人たちにとって日本人は身近なんですね。
僕たち日本人はどうなんでしょうかね?
台南?どこ?台湾の南かなんか?
って感じでしたもん。僕なんか・・・汗
 
 
忘れ去られた日本人の心を思い出せる町、「台南」。
思いやりと、優しさにあふれた国民性をもった台南の人たちは、
今も尚、日本人に友好的な心を持てる教育を受けた子供たちがあふれ、
僕たちに大事な何かを教えようとしてくれています。
この文を読んで台南に興味をもっていただけることを願って、
くくりにしたいと思います。

長文読んでいただき、ありがとうございました!!

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